エディトリアルデザインの今 Vol.3 庄子結香&阿部伸二(カレラ)

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そういう本のかたちもいいですね。では、アフターアワーズ以外の仕事を見せていただきたいんですが。『ゴーストワールド』、これ私大好きです。

庄子 これはもともとアメコミを日本語にローカライズして販売している、プレスポップという会社から来た話で、漫画を先に作って、その後映画化したんです。この描き文字を全部阿部がやっているんですが、半年くらいずーっと描いてしましたね。この仕事の時は、訳者が男性だったので「女の子の気持ちを教えてください」と言われて、言葉遣いのアドバイスというかそういったことにも口を出させてもらっています。


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『畦地梅太郎小品集 刻』/畦地梅太郎著、若菜晃子編集、畦地美江子監修/株式会社かぴさまエンターテインメント

この本もいいですね。

庄子 これは、編集者の若菜晃子さんからお声を掛けていただいた話で、畦地梅太郎という版画家の作品集です。彼は山や山男をモチーフにたくさんの版画を残した人なんですが、挿絵の仕事もすごく多く、それを一冊にまとめています。新聞や雑誌に一度載っただけで、原画が存在しないものもありましたが、それをすべてスキャンして、並べ替えて作っていきました。山から始まって、街に出て、人がいて、静物があって、また山に戻るというようなストーリーを想定してまとめました。


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『To Fruits Turn The Youth』もすごく素敵です。日本語の違和感がまったくない。

庄子 これはアイスランドのミュージシャンのアートブックなんですが、原画を渡されて好きなようにして、と言われたので、かなり自由に作っています。オリジナルの絵でタイプライターで散文が書かれているので、日本語も和文タイプライターで打って文字にしました。

すごくのびのびとデザインをされているような印象ですが、今後やってみたい手法や装丁、またはジャンル等はありますか?

阿部 特にありません。いつでも楽しいことができればと思っています。

庄子 あまり自分自身のことに興味がないのかもしれません。会社名も第三者の意味の「カレラ」なので、外から刺激を受けて自分たちが何かに変わるのを楽しみたいです。

Text_Keiko Kamijo

 


カレラ
阿部伸二(イラスト担当)と庄子結香(デザイン担当)で1999年に結成。と同時に、音楽雑誌「AFTERHOURS」のADを担当して現在も続投中。現在は、書籍、雑誌、CDジャケット、ポスターなどのデザインのほか、アパレルブランドmercibeaucoup,のテキスタイルなども手がけている。とぼけたスタイルからカッチリしたもの、パンクなスタイルまで、多様でおかしな空気を醸し出す。
http://karerano.com/

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