エディトリアルデザインの今 Vol.3 庄子結香&阿部伸二(カレラ)

「エディトリアルデザインの今」第三回目は、カレラの庄子結香さん&阿部伸二さん。現在では書籍や雑誌等幅広く活躍している二人だが、エディトリアルデザインの発端となったのは、音楽雑誌「アフターアワーズ」(http://www.afterhoursmagazine.jp/)である。この雑誌は1997年に創刊された音楽専門のインディペンデントマガジン(編集人:大漉高行)で、独自の目線で探してきた海外のインディアーティストを積極的に紹介。また、アーティストを日本に招聘したライブの企画も行っている。
カレラは1999年より「アフターアワーズ」のデザインに携わっている。カレラが手がけるデザインは、単に誌面をデザインするわけではなく、編集にまでコミットしたかたちで進めることが多い。そんな二人の雑誌づくり、本づくりについて、お話を伺った。
そもそもエディトリアルデザインをはじめたきっかけは何だったのですか?
庄子結香(以下、庄子) もともと本を読むのが好きだったこともあり、美大では編集ゼミに入り、ページのデザインをしたり、編集を考えるような授業を受けていました。アルバイトでも装丁家のアシスタントをして、卒業してからもその事務所でちょっとだけ働いていたんです。それと並行して、雑誌「アフターアワーズ」でボランティアのデザインスタッフをしていたんですね。それで関わるようになって、わりと間もない頃に、編集長に「一冊すべてのデザインをやってみないか」と言われて。それからずっと現在も続いています。一冊やった後に、装丁事務所を辞めまして、アフターアワーズの編集部がある一軒家のひと部屋が空いていたので、そこで阿部と一緒に事務所をはじめました。
アフターアワーズのデザインはどのような流れなんですか?
庄子 創刊から7号目までは、岩淵まどかさんがADをされていました。先に阿部が岩淵さんとのお仕事で表紙と中面のイラストを描いています。
阿部 僕は学生時代は写真を専攻していて、絵の仕事はこれが初めてでした。友人がボランティアデザイナーをしていて、その子から紹介を受けて突然表紙を描くことになったんです。初めてだから入稿の仕方もよくわからなくて、岩淵さんに納品する時に、表紙の人物一人ひとりのパーツを全部バラで描いて渡したんです。表紙だからきっとレイアウトもあるだろうなと思ったので、使いやすいように配慮したつもりだったんですが、驚いたでしょうね(笑)。

(笑)。では、デザインについてはどうでしょうか、担当されることになってからどういう点にこだわったかを教えていただけると。
庄子 もともとこの雑誌はすごく文字が多いので、当たり前のことですが、本文がちゃんと読める雑誌にしようというのは常に気を遣ってますね。あとは、基本的には毎号フォーマットをすべて変更する。要素としてはチャート図や相関図も多いので、それらはなるべく新しい見せ方をしたいとは思っています。

















